出身 | 大阪 |
好きな食べ物 | 王将の餃子 |
趣味 | 阪神タイガース |
ー現在のお仕事の内容を教えて頂けますでしょうか?
体操教室で介護というよりも介護予防に近い仕事をやっています。
ー体操教室にはどのような方が来られるんですか?
市政だよりで案内を出して、それをご覧になった方が来られますので、色々な方が来られます。
競技用の自転車に乗っている方が来られることもあれば、杖がないとなかなか歩くのが困難という方も来られます。ただ、基本的にはご自身で「体力作りをもう少ししないといけない」という気持ちになった方が来られます。
来られる方のレベルは違いますが、分け隔てなく皆で一緒に行っています。
ー専門性の高いお仕事をされていると思いますが、専門職として大切にされていることはありますか?
体操教室に来て頂いてる方は高い専門性を求めて来られてるわけではありません。学んだことを気軽に実践して頂けるよう噛み砕いて案内するようにしています。
ーなるほど。コミュニケーションスキルも大切な要素ですね。そもそも福祉の仕事を志したきっかけは何かあったのでしょうか?
福祉の世界に入るまでは理学療法士として、ずっと病院でリハビリなどの仕事をしていました。ですが、病院では治療の期間だけお付き合いしていますので、治ってきているのか治ってきていないのかしか目が行かなくなってくるんですね。
次第に、治療の期間だけでなく、その後のそれぞれの方の生活に寄り添いたいと思うようになりました。そこで介護の方が「暮らしの役に立っている」という実感が持ちやすいかなと考えこの世界に入ることにしました。
資格としては何も変わらないんですけれども、こちらの仕事はそれぞれの方の在り方とか生活スタイルを尊重できます。
ーこの仕事をされていて辛いこととかありますか?
最近特に思うのは若い方たちに、この仕事へ興味を持って貰えていないことです。絶対消えない課題なのに、課題として認識されていないように感じています。
福祉の世界へ来て頂くにしても、来て頂くこと自体はありがたいんですけれども、色んな仕事を経験された後に「介護でいいや」という感じで来られることもあります。
誰しもいつか自分一人で生活のすべてを行うことは難しくなってきます。この仕事について社会の構造として誰かが支えていく必要があるということを発信できていません。
ー反対に、この仕事をされていてやりがいを感じる瞬間はどのような瞬間でしょうか?
人生の終盤において、最後にこれをしたいというような思いを持っておられる方も多くおられます。
身体機能や体力の回復のお手伝いにより、孫に会いに行けるようになったなどその思いが実現したことを知った時です。
機能や体力の回復によって解決できる問題は多くあります。
ーちなみに高田さんは、お休みはどのようなことをされているんですか?
子供と近所の公園に出かけたりとかですかねえ。USJ とかには行かないですけども、近くの中之島公園とか。今ならバラ園があるので。
あとは、最近電気圧力鍋を買ったので、何か作ったりはしてます。 そんなに難しい料理はできないですけれどもね。
ーでは最後に今後こんなことをしたいなど、もしあれば?
体操とか介護予防という話になると、高齢者とか介護が必要な方というイメージがありますので、多くの人とコミュニケーションを取りづらいんです。
トレーニングジムに通っているような若い方ともコミュニケーションが取れるようなツールが欲しいなと考えています。
介護の仕事を最初から選んで貰えるようになるツールを皆で作っていきたいなと思っています。何かというのはまだ自分でも分かっていないんですけれど。